ストレージシステム接続方式の選び方

様々な接続方式

マルチレーン方式

マルチレーン接続方式はminiSAS(SFF-8088)もしくはスクリュー式(SFF-8470)のケーブルを用いてRAIDカードやHBAとエンクロージャーを接続します。
この場合、一般的なマルチレーンケーブルは4レーン(x4とも記述される)のケーブルを用いますので、1本あたり4台分の信号を転送可能です。従って8ベイのエンクロージャーを使用するには2本のマルチレーンケーブルが必要となります。HBA側も勿論8チャンネルの物が必要となるわけです。

  • NS-750S、NS-760S、NA-341A、NA-331A等

External PCI-Express方式

この接続方式はホストPC側の拡張スロットを外部に引き出して、そのスロットにHBAを装着します。
ホストPC側には製品付属のExternal PCIeホストバスアダプタを装着し、エンクロージャー側とは専用のPCI-Expressケーブルで接続します。
またHDDエンクロージャーだけでなくPCI-Expressの拡張スロットを増やしたい場合に使用する、External PCIe外部接続製品にもこの接続方式が使用されています。

  • NA-333A-R、NA-380A-R、NA-250A-GPU等

SAS Expander方式

SAS Expander方式はHBAとエンクロージャーをケーブル1本で接続する方式です。
エンクロージャー側にはSAS Expander対応のボードが搭載されており、そこで複数台のHDD信号を1つに纏めます。
纏められた信号は1本のケーブルを通ってRAIDカード(HBA)に入り、カード側で複数のHDD信号が認識されます。従ってRAIDカード(HBA)もSAS Expander対応のものが必要です。また信号をまとめて転送する為、マルチレーン接続の様に16台のエンクロージャーを接続するとしても16chのカードは必要ありません。SAS Expanderに対応していればチャンネル数は関係無く接続可能です。

  • NS-330S-8026、NS-385S-8026、NS-765S等

メリット・デメリット

主に上記3種類の接続方式がありますが、それぞれにメリット・デメリットがあります。

マルチレーン方式

メリット
接続方式がシンプル。エンクロージャーも安価で導入しやすい。
デメリット
小規模なら良いが大規模になるとその分ケーブルが必要。またRAIDカードも台数分のチャンネル数を持つものが必要になる。

External PCI-Express方式

メリット
ケーブル1本で接続出来る。
PCI-Expressケーブルは最長5mまで伸ばせる。
1UサーバやminiPC等、サイズの大きいRAIDカードを装着出来ない場合に有利。(付属のExternal PCIeカードが小さいので)
デメリット
HDDの台数分のチャンネル数を持つRAIDカードが必要。従って必然的にコストUP。
マルチレーンと比べて全体的にコスト高。

SAS Expander方式

メリット
ケーブル1本で接続出来る。
エンクロージャーのデイジーチェーンが可能。(HDDの認識台数・アレイ数はRAIDカードに依存)
ホストPCに装着するRAIDカード(HBA)はHDDの台数に関係無し。4chや8chでもOK。
大規模になればなるほどコスト安。
デメリット
マルチレーンと比べてエンクロージャーがややコスト高。

比較表


マルチレーン External PCI-Express SAS Expander
適しているHDD台数 4〜16ベイ 12〜16ベイ 8〜16ベイ以上
拡張性 無し

SAS Expander対応の
HBAであれば
拡張可能

拡張可能
コスト
 エンクロージャーが複数の場合は◎

「自分の用途ではどのストレージがベストなのか分からない」「Macで使えるストレージが欲しい」etc
ギモンな点は何でも聞いて下さい!